赤ちゃん連れ旅行の注意点(計画編)

育休中の赤ちゃん連れ旅行には、計画から注意する点がある

初めまして。あるいは、お久しぶりです。
私は育休コンサルタントの、東 京(あずま けい)です。

私たち家族は、下の子が産まれるタイミングで夫婦そろって長めの育休を取りました。
そして赤ちゃん育児がある程度落ち着いたタイミングで、複数の旅行を計画していました。
(この育休期間に育児以外のことをするために計画することを、戦略的育休と呼んでいます)

入念な計画の結果、私たち家族は、育休期間中に計6か所の旅行を決行しました

そんな経験がある私たちだからこそ見えた、赤ちゃん連れ旅行の注意点を解説します
(本記事は赤ちゃん連れの旅行の注意点(計画編)です。現地での注意点は、こちらをチェック)

この記事を読むと分かること
  • 赤ちゃん連れの旅行を計画する際の注意点
  • 旅行目的と行き先ごとのオススメの月齢
  • 我が家の旅行先とその失敗事例

育休は、今までやりたかったけどできなかったことを実行できる、とてもチャンスな期間です
そんなチャンスをしっかりと活用するためには、戦略的が必要です。
そんな戦略的に育休を取る方法= ”戦略的育休の取り方” を順次ブログにアップしていきます。

ご興味がある方は、是非フォローしてください♪

前提:本記事では、1歳未満の乳児を赤ちゃんとする

赤ちゃん連れ旅行の注意点の挙げる前に、”赤ちゃん”についての目線をあわせましょう。
この記事で赤ちゃんとは、満1歳未満の乳児、としています

ちなみに、広辞苑では赤ちゃんを”生まれて間もない子ども”と定義されているそうです。
そのため、厳密には赤ちゃんには年齢制限はありません。

一方、”児童福祉法*”という法律上では、満1歳に満たない者のことを”乳児”としているそうです。
(* 児童福祉法とは、厚生労働省が定めている児童のための育成のための法律で、保育、母子保護、児童虐待防止対策を含むすべての児童の福祉を支援する法律です)

そのため、この記事での”赤ちゃん”=児童福祉法上の”乳児”という理解でもOKです。

赤ちゃん連れ旅行の注意点

それでは赤ちゃん連れの旅行の注意点について、解説していきます。
赤ちゃん連れの旅行の注意点は次の3つです。

  1. 赤ちゃん連れの旅行を含めた、戦略的育休の注意点
  2. 全月齢の赤ちゃんに共通する注意点
  3. 赤ちゃんの月齢ごとで変わる注意点

順に解説していきます。

赤ちゃん連れの旅行を含めた、戦略的育休の注意点

育休中は旅行ももちろん、様々なことに挑戦できる、貴重なキャリアブレイクのタイミングです。
一方、本来は育休の中心は育児なので、無計画に挑戦しようとすると事故になります。

この事故というのは、主に2つの良くないことを指しています。
一つ目は赤ちゃん育児がおろそかになり、本来の育休の目的が果たせなくなってしまうこと。
もう一つは、育休中にお金が枯渇してしまい、親子で苦しい生活を強いられることです。

どちらも嫌ですよね。
こういった事故にならないようにするためには、育休期間全体の計画を立てることが必要です。

赤ちゃん連れの旅行の注意点の一つ目は、旅行可否を含めて”育休を上手に設計すること”、です
文字通り、”戦略”的に育休を取るため、育休全体を計画しましょう、ということです。

赤ちゃん育児でいつの時期(月齢)でどんなお世話が必要かを把握し、やりたいことを計画する。
育休中にお金を理由にひもじい生活を送らないようにするために、お金の計画をする。

こうすることで、育休中に色々とやろうとしたがゆえに陥る事故を防ぐことができます。

また計画はもちろん、なぜそれをしたいのか、や、どの順番でやるべきか、も大切です
なぜそれをしたいのか(=目的)次第では、あえて育休中にやらない、という選択もあります。
どの順番でやるべきか(=優先順位)を誤ると、やりたかったことをしそびれてしまいます。

これらの計画、目的、優先順位等、ひっくるめて上手に取る育休を、戦略的育休、と呼びます。
戦略的に育休期間を過ごす方法(=戦略的育休)についての詳細は、こちらでまとめてます。

少しでも良い育休にしたい、という方はぜひ参考にしてみてください。

全月齢の赤ちゃんに共通する注意点

赤ちゃん連れの旅行の注意点の二つ目は、全月齢の赤ちゃんに共通する内容です。
それは、旅行の詳細を考える際に、赤ちゃんに合わせた計画をする、ということです

例えば旅行の行き先を決める際。
子どもが生まれる前までの感覚で旅行先を決めるのであれば、大人が行きたいところ、でしょう。
この”大人が行きたい”には、大人である自分たちにとって刺激的だったり、心地よかったりする場所、を選ぶ、ということになると思います。

一方赤ちゃんがいると、そうは行きません。
赤ちゃんがいるために、移動距離に限界があるかもしれません。
観光地やレストランにも、赤ちゃんや未就学児NG、なんて所もあります。

このように、赤ちゃん連れの旅行には、赤ちゃんを考慮した上での行き先選びが必要になります

赤ちゃん連れの旅行で気を付けることは、行き先だけではありません。
他にも、以下のようなことに注意する必要があります。

全月齢に共通する注意点
  • 宿泊先選び
    →意外と危ないのは、宿に着いた直後(荷解きの際に目を離しやすい)や寝ているとき(0歳児の死因の1位は睡眠中の窒息(厚生労働省の調査より))。十分に配慮したい。視点を変えて、赤ちゃんが遊べるスペースのある部屋や施設がある宿泊先を選ぶ、という手もある。ホテルや旅館にはこだわる
  • タイムスケジュール
    →予定を詰め込み過ぎない。半日で一つの予定くらいが丁度よい。また、早朝や夜遅くのイベントは厳選する
  • 赤ちゃんスペース有無
    →行き先ごとで授乳室やおむつ替えスペースを見つけておく。事前が理想、当日探すの場合は代替案(授乳ケープを持参する、前後の観光地でオムツを変えておく、等)を持っておく
  • 移動の時間と手段
    →例えばバスで1時間くらい大人なら平気が、赤ちゃんにはストレスになることがある。混んでいる路線バス等、逆に赤ちゃんがいるために、大人が苦労するケースもある。

また、これは注意点というより覚悟することがもう一つ。
それは、旅行により赤ちゃんのリズムが崩れて、赤ちゃんの寝つきが悪くなってしまうことです。

まさに我が家の場合が陥ったケースですが、本来は寝ている時間に移動したり、何日も終日外出(=いつもの寝床でお昼寝をしない生活)が続いたりすると、赤ちゃんの睡眠リズムは、簡単に壊れます。
(ハワイ旅行の際は、最悪でした。詳しくはこちら)

そして、一度壊れたリズムを取り戻すには、1~3週間かかります。

赤ちゃん連れの旅行には上記注意点と合わせて、リズムが崩れることを覚悟していきましょう。

赤ちゃんの月齢ごとで変わる注意点

三つ目の赤ちゃん旅行の注意点は、赤ちゃんの月齢を踏まえた計画を立てること、です
月齢ごとで注意することが変わる理由は、赤ちゃんは成長が早いからです。

赤ちゃんの成長過程から、赤ちゃんは4種類に分類できます。

  1. 生まれたばかり赤ちゃん
    →最後5ヶ月くらいまで。基本寝たきりだが、この頃の旅行はまだ赤ちゃんの体力がない&お母さんもまだ安静がオススメな時期なため、要注意。
  2. 寝返りしまくる赤ちゃん
    →生後4〜6ヶ月くらいの赤ちゃん。ある程度体力もついて来ているため、この頃の旅行は、寝返りによる事故を防ぐ対策が必要。
  3. ずりばい大好き赤ちゃん
    →生後6〜8ヶ月くらいの赤ちゃん。ずりばいやハイハイにより行動範囲が一気に広がる。体力もあるので、旅行先で放ってあげる計画が肝要。
  4. つかまり立ち赤ちゃん
    →生後8か月以降の赤ちゃん。壁でも窓でも親の足でも、つかまれるものにはガンガンつかまって、つかまり立ちをする。転倒防止も重要だが、危ないものを手の届かない所に退避させることも必要。

一口に”赤ちゃん”と言っても、このようにできることや行動範囲が大きく異なります。
ということは、旅行の計画を立てる際にも、これらの考慮する必要がある、ということです。

では、具体的に何をどのように考慮すればよいのか。
それは、旅行の行き先と目的を、月齢に合わせて調整すれば解決します

旅行の行き先/目的の分類と、オススメの月齢

ところで、旅行の行き先はさておき、旅行の目的とは、どのようなものがあるのでしょうか。
この答えについては、コンサルっぽく分解することでアプローチしてみたいと思います。

旅行はほとんどの場合、行った先で何かをすることで、求めているものを得られると思います。
行った先ということは、旅行の”結果”とも言い換えることができます。

ということは、”結果”の対義語である”過程”もあるはずです。
つまり、旅行には、”結果”と”過程”の二つに大分類できる、ということです。

そして旅行の”結果”については、”誰かに会うため”かもしれないですし、”その場所に行くこと自体が目的(パワースポット等)”かもしれません。
他にも、”その土地でしか手に入らないもの(食べ物や限定品)のため”の場合もあるでしょうし、現地での”体験のため”に行くこともあると思います。

整理すると、旅行の”結果”には、”人”、”場所”、”実物”、”体験”というさらに細かく分類できる目的がある、と言えます。

まとめますと、旅の目的は以下の全5種類がある、と言えます。

<後でPPTで作った図を差し込む>

  1. 過程目的:移動そのものを楽しむための旅行
    (例 寝台列車に乗って旅行する)
  2. 人目的:特定の人に会いに行くための旅行
    (例 親戚に会いに行く、著名人のライブに行く)
  3. 場所目的:特定の場所に行くことが目的の旅行
    (例 観光名所に行く、映えスポットに行く)
  4. 実物目的:食べたり、限定品を入手したりするための旅行
    (例 ご当地ご飯を食べに行く、こけしを買うために行く)
  5. 体験目的:アクティビティやサービスを体験するための旅行
    (例 スノーボードをしに行く、アーユルベーダを受けに行く)

なお、旅行は必ずしも一つの目的ではなく、複数の目的のために行くことがほとんどです。

例えばディズニーランド&ディズニーホテルの場合は、ミッキーやミニーに会うため(人目的)でもあり、ディズニーリゾートで非日常を味わうため(場所目的&体験目的)でもあり、レストランやフード、お土産選びを楽しむため(実物目的)でもある、と言えます。

別の例ですと、ロマンスカーで温泉旅行、なんて場合は、ロマンスカーに乗って移動することが目的(過程目的)な側面もありつつ、温泉街(場所目的)で温泉につかり、日々の疲れを癒すため(体験目的)と言えるでしょう。

このように、複数の”旅行の目的”を達成するために、人は旅行に繰り出すのです。
そしてその目的の達成に最適な旅行先(場所目的に含まれることもある)を選択するのです。

そんな旅の目的ごとで、果たしていつの月齢の時がマッチするのでしょうか。
それに答えられるのが、下の表になります。(後でExcelで作ったものと差し替える)

過程目的×むしろ移動は最小限にとどめたい△よく寝る子なら、穏やかな移動であればOK△同左△乗り物の好みに合致すればOK
人目的△子の急な変化に対応/許容できる間柄ならOK〇オススメ〇同左〇同左
場所目的〇おとなしいので、親の趣味で行くチャンス〇まだおとなしいので、親の趣味で行くラストチャンス△子どもが楽しめる/飽きない場所選びが必要△同左
実物目的〇同上〇同上〇ゆっくりご飯は難しくなってくるが、まだ大丈夫△鉄板や焼き肉等、暴れた場合も危険な場所は難しい
体験目的△子のと体験もまだ早く難しい。片親が楽しむならOK△同左〇子どもと一緒に体験ができるようになってくる〇同左

【凡例】〇オススメ △条件付きオススメ ×オススメしない

この表の見方は、”旅行の目的から見る方法”と”月齢から見る方法”の2通りがあります。
例えば育休期間はなるべく親の希望で観光地や食事を楽しみたい、ということなら、旅の目的の”場所目的”や”実物目的”から右に見て、タイミングが良い月齢を探します。
すると、なるべく早い時期(”生まれたばかり赤ちゃん”か”寝返りしまくり赤ちゃん”の時期)が最適だとわかります。

逆に月齢的に”ずりばい大好き赤ちゃん”の季節に旅行をしたいと考える場合は、”すりばい大好き赤ちゃん”から下に見て、”人目的”か”実物目的”、”体験目的なら良いが、”過程目的”や”場所目的”には注意が必要、ということがわかります。

このように、表を参考にすることで、月齢にマッチした旅行の目的が選択できます。
この目的をベースに、旅行先を検討すると、とてもスムーズに良い旅行先が選定できるでしょう。

まとめ

以上が赤ちゃん連れの旅行の計画を立てる際の注意点と、その注意点への対策です。
まとめます。

まとめ
  • 注意点① いきなり旅行の計画を立てない
    →対策:育休期間全体の設計を先に行いましょう。間違っても、思い立ったが吉日!と旅に出ないように。
  • 注意点② 大人都合のみで旅行の計画を立てない
    →赤ちゃんがいる前提で旅行の計画を立てましょう。具体的には、宿泊先、タイムスケジュール、赤ちゃんスペース、移動手段/時間に注意。
  • 注意点③ 赤ちゃんの内の旅行だったら、注意することは一緒、とは思わない
    →赤ちゃんの月齢に合わせて旅行の目的を決め、その上で旅行先を決めましょう。旅行を楽しむための考え方である同時に、赤ちゃんを危険にさらさないように、要検討。

赤ちゃんの成長は早いため、色々なことがどんどんできるようになります。
そのため、”できない内に行っておくべき旅行”と”できるようになってから行きたい旅行(できるようになってからでは生きにくい旅行)”があります。

もし前者の旅行を育休期間に必ず行きたいと考えているなら、早めの動き出しが重要だよね。
そんなことを夫婦で会話できるよう、この記事を書きました。

もちろん赤ちゃんの成長は個人差があるため、必ずしもこの通りに行くとは限りません。
ですが、旅行の計画を立てる際の参考にしてもらえればうれしいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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